●前スレ1の心情的変化
自身も言うように前スレ1は「トリッキーなことを書いて」自分の肉声の大半をスレッドには記していない。
読者の大半は 「病院のエピソード」「神社のエピソード」「手紙に書かれた約束」に感動を覚えるのだと思うがこれらはこの話の表層の部分でしかない。表層だけで人を感動させるのだからこれはもう化物のような話である。
しかしながら前スレ1の文章には多くの余白があることを筆者は感じていた。余白とはもちろん前スレ1の肉声である。これを補完すればこの話の本質が見えてくる。
前スレ1の心理を読み解く重要なキーワードは「途中からとんでもない状態に追い込まれてた(>>722)」にあると筆者は思う。
以下は前スレ1の心情的変化を時系列に沿って推察したものである。


○9月5日(月)
込み合う電車の中でメガネっ子に遭遇。前カノに似ている彼女を見て「はっ」とする。メガネっ子が落としたサイフをわざわざ前の駅まで戻って届けるがお礼を言われただけで帰ってしまう。

前カノと少し似ているからもう一度会いたかっただけで他に他意は無かったとする前スレ1。恐らくこれは本心だったと思う。
前カノと「少し似ている」女性を見かけるなど他にもいくらでもあった筈だからだ。


○9月16日(金)
「不自然に近寄って」「話しかけたそうな雰囲気」を醸し出した女性が近付いてくる。メガネっ子だと分かった前スレ1は自分から声をかける。しかし大したことも話さずにあっさりと別れる。

この時の前スレ1の立場で考えればメガネっ子は「10日前にサイフを拾ってあげた女の子」という存在に過ぎない。
自分で恩を売るような性格で無いならばメガネっ子から話しかけられない限りは自分が降りる駅であっさりと別れるのが正常な行動である。



○9月21日(水)
再度電車の中でメガネっ子と遭遇する。前回と違ってメガネっ子から(積極的に?)話しかけられる。「何かお礼を」と言われたので夕食をおごってもらうことにする。

筆者ならばサイフを届けた「お礼を」と言われれば最初は辞退する。それでも固持されたら「お礼をすることで相手の気持ちが収まるならば…」と考えるであろう。
「金銭的な負担をかけないように」しかも「相手に恥をかかさない程度の」お礼をさせる前スレ1の対応は大人の思慮深さを感じさせる。

この時、前スレ1はメガネっ子が前カノとあまりに似ていることを確認してしまう。仕種や癖に前カノの面影を見い出してしまったのである。
この時点で前スレ1はメガネっ子に特別な感情を持った筈だ。ただしそれは「興味」といった程度のもので、前スレ1の心の中を占めていたのは「前カノへの恋慕」だったのではないかと筆者は推測する。



○9月23(金)〜26日(月)
(1)スレッド内で歳の差論争が起きる。
これに対し前スレ1は「想定の範囲外」と答えている。
この事により住人は「前スレ1は歳の差があるからメガネっ子に積極的になれない」と勘違いしてしまう。
しかし前スレ1は最初から歳の差を大きな問題と捉えていなかったのではないかと思われる。
前スレ1は「前カノの面影があるメガネっ子に必要以上の感情を持たない」ように務めるために一般的なモラル論を展開したと筆者は考える。

(2)メガネっ子の待伏せ疑惑が浮上する。
これが前スレ1の心をかき乱した起点である。
前スレ1はメガネっ子に対して「興味」を持っていたが「二度と会うことは無い」と考えるようにしていた。それは「次に会えば必要以上の感情を持ちそうだ」と危惧する心理の裏返しだともいえる。
このアンビバレンツな感情が改札のところにいたメガネっ子を見て逃げて帰ってしまうという行動になったのだと筆者は考える。


(3)メガネっ子のストーカー説が浮上する。
このストーカー説を唱えているのは前スレ1自身であり大半の住人達は半信半疑であった。これは恐らく「何かの比喩的表現」であろう。恐らく前カノに関連するものだ。それはこの情景を後に「デジャブ」と言っていることからも伺うことができる。
しかし前スレ1はメガネっ子と会うことを決意する(スレッドには未宣言)
待伏せていることが事実ならば辞めさせなければいけないと考えたからであり必要以上の感情を持つ前にフェードアウトさせたいという思惑もあったからだ。
この時、前スレ1にとってのメガネっ子は前カノの記憶を再生させる触媒のような存在だったのではないだろうか?



○9月27日(火)
メガネっ子に会うために地下鉄で帰る。案の定メガネっ子が現れたのでカフェに誘って話をする。ここでメガネっ子の境遇と想いを告白される。

この前日のことを前スレ1は「彼女は僕の均衡を壊す危険な存在だった」と記している。つまり「危険な存在だから排除しよう」と考えてこの時に臨んだに違いないのだ。
ところが状況は一変してしまう。「死んでしまった前カノの面影を持つメガネっ子が自ら命を断とうとしていた事実」を知ったからである。

恐らくここが最大のターニングポイントだった筈だ。

前スレ1は「愛する女性が死んでいく様を数カ月に渡って無力に見守るしかなかった」という経験を持っている。
だからメガネっ子の話しを聞いた時に
大きな葛藤が生じたに違いない。
彼女を無理に排除してしまえば自殺を誘発する危険性が生じるからである。これは逆に自分の対応如何でメガネっ子を救うことも可能だと考えることも出来る。
つまり前スレ1は13年に及ぶ前カノとの気持ちの整理も付いていないまま突然に究極の選択を迫られてしまったのである。


○9月28(水)〜29日(木)
メガネっ子の告白を知らされていないスレッドの住人達は前スレ1をけしかける。しかし前スレ1は28日は現れなかった。そして29日にセカチューが放送される。

メガネっ子に対して下手な対応が出来ない前スレ1は(好きなアーティストの話など)当たり障りの無いメールのやり取りでお茶を濁していたと思われる。しかしながらそれで事態が好転するものでもなく何らかの決断を迫られていた筈だ。
この状況下でセカチューの話は(鑑賞してなくとも)大きな符合と思えたに違いない。そして>>462の意見が最後の追い討ちをかけることとなる。
住人達が知らないところで前スレ1は「とんでもない状態に追い込まれてた(>>722)」のである。

この時前スレ1は「あの子は僕にとって壁(>>465)」だと言っている。
これは「メガネっ子は恋愛対象ではないがこのまま放置しておくわけにはいかない」という意味だと筆者は推測する。
もちろんそれなりの好意を抱いていた筈だが前スレ1が愛していたのは前カノであって前カノに似ているメガネっ子では無かったのだと考えるのが妥当である。


○9月30日(金)
前スレ1はスレッドに現れなかった。
「丸1日考えるハメに(>>729)」なっていたのである。


○10月1日(土)
5時間に及ぶ独り言をスレッドに書込む。

恐らく前スレ1は独り言を書込むと決めた時点でメガネっ子の想いを受け入れようと考えていた筈だ。これは「(結論は)ほとんで出てるようなもんだけど(>>641)」と言っていることからも伺える。

この独り言は自分なりの13年間へのけじめであると共に前カノに対する仁義(あるいはラブレターのようなもの)だったと筆者は考える。
別項で述べているようにこの文章は人に読ませるためのものではなく自分の内面を曝け出すためのもので内容は「前カノ叉は前カノと比較されたメガネっ子」に終始している。


○10月2日(日)
メガネっ子と直接会って話す。付合うことになる。

別項で述べた通り前スレ1は「前カノに似ているメガネっ子を救うことで前カノに報いろうとした」のだと思われる。これはメガネっ子に対する「同情的な愛情」でしかない。
しかしメガネっ子の言葉によって前スレ1は13年抱え込んでいた呪縛から解き放たれる。
ここでお互いを補完する関係が築かれると共にメガネっ子のことが本当に好きになれたのであろう。「好きになれた」という表現に語弊があるなら「好きだったことに気付いた」でも良い。


こう考えるとこのスレッドの本質は「前スレ1の葛藤との戦い」にあることが分かる。
これは「奇跡(運命)の出会い」などではなく「前スレ1が自らの手で必然的な関係を生み出したもの」だといえるのかもしれない。


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